失われた時を求めて
ぼくは…

調子に乗って何を口走ったんだ?

後になって後悔した

ぼくは視線を上げることができず、ただテーブルを眺めていた

「私、…」

僕はばっと顔を上げて彼女を見た

彼女はまた泣き出しそうな顔をして僕を見た

「私にフリージアの花は絶対送らないでね?」

「うん」

僕はよくわからないけど、とりあえず頷いた

「それから…あんまり会えないですよ?」

「そうなんだ」

ぼくは素直に頷いた

「それから…お付き合いじゃなく“お友達”としてよろしくお願いします」

彼女は言った

ぼくはそれでも良いと思った

だから

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