†Dragon Guardian†
「どうしてここへ?」
突然の訪問に驚きつつも
弥嘉は当然のことながら
壱加に問いかけた。
すると壱加は、先程とは
打って変わって歯切れの
悪い物言いになった。
「や……いや、えっと」
「――??????何です?」
あまりにも急すぎる壱加
の態度の変化に、弥嘉は
思わず首を傾げた。
壱加はそれを見て、よう
やく声を絞り出した。
「やっ、弥嘉は……船上
パーティー行くのか?」
「ええっ!?壱加は行かな
いのですか?」
「ドラゴン専科は、どう
やら自由参加らしいな」
「……そうなんですか」
明らかに残念そうな弥嘉
の顔を目にした壱加は、
慌てて言葉を紡いだ。
「それでっ!!もし、もし
良かったら一緒に……」
「すみませんが、最後の
方だけもう一度お願いで
きますか?よく聞き取れ
なかったものですから」
「聞いとけよっ!!」
「すっ、すみません!!」
彼は、照れ隠しで弥嘉に
当たってしまったことに
気付いてすぐ訂正するが
またもや口ごもった。
「あっ……違う、えっと
そうじゃなくて……」
「――――??????????」
その奇行に、弥嘉は益々
頭に疑問符を浮かべた。