†Dragon Guardian†
『私の行動パターンが、
既に読まれている!?』
弥嘉はそう思うと同時に
小刻みに肩を震わせた。
それを見た瞬間に壱加の
中で何かが切れて、突然
少女に勢い良く凄んだ。
「あいつの“眼”使って
何しようってんだよ!?」
「そんなものに……興味
などない。今同族を探し
出して……何になる?」
「だったら、何で弥嘉を
狙うんだ!?目的は!?」
尚も壱加は叫び続けたが
少女はそれに耳を貸そう
ともしなかった。
すると、今まで静観して
いた弥嘉が切羽詰まった
声色で少女を問い質す。
「“眼”ではないのなら
何故、そこまで私に固執
するのですか?何の関係
もない彼女の記憶を意図
的に操作してまで!!」
その言葉を聞くや否や、
少女は端から見ると栗色
の目を僅かに見開いたが
すぐさま落ち着きを取り
戻していった。
「……なるほどな。何故
お前のような……未熟な
能力者が……今まで無事
だったのか……ようやく
納得がいった」
少女はそう言って妖しく
微笑んだが、一方弥嘉は
その意味が分からず思い
切り顔を歪めた。