†Dragon Guardian†
突然の弥嘉の申し出に、
始めは驚いていた男達で
あったがすぐさま彼らは
態度を変えてきた。
「てめぇ、自分が今どん
な状況に居んのかが分か
ってねぇようだな!!誰が
ドラゴンごときの言う事
なんざ聞くかよっ!!」
「この状況で良くそんな
ことが言えるよねぇ~?
ある意味大した根性っ!!
流石はドラゴン様だぁ」
「やっぱドラゴンだから
神経おかしいんじゃね?
普通の神経してんなら、
そんなこと言えねぇし」
「ただ場の空気読めない
だけかもしれねぇぞっ!!
不憫だね~ドラゴンは」
「……ドラゴンの分際で
人間に意見しようなんざ
生意気にも程がある」
あまりの暴言の数々に、
壱加は腑が煮えくり返り
遂には男達に掴みかかろ
うとして起き上がった。
しかし、弥嘉は首を横に
振り静かに彼を諫めた。
「お手洗いは、どちらに
ございますか?」
今度は先程と打って変わ
った鋭い眼差しと声色で
もって男達に問うた。