彼は甘くてほろ苦い
裕の顔は赤かった。
思わずあたしも赤面してしまった。
「じゃあ行くか」
「どこ行くの??」
「適当に・・・映画でも行く?」
「映画ですか?今なんかいいのありましたっけー?」
あたしが考えていると
「大丈夫。いいやつあるからさ。」
裕がそう言って映画館に向かった。

そして映画館に着いた。

「カップルばっか・・・。」
そう、周りはカップルだらけ。
あたしと裕もカップルっていう風に見られてるのかな・・・
って!何考えてんの、あたしは!!

「じゃあこっちだから」
裕が手を繋いできた。
ん?手・・・?
「ええっ!?!?」
裕がビックリしている。
「なななななんで手繋いでるんですかあっ!?」
「人多いから。はぐれると困るだろ?」
裕はいたって冷静だ。
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