彼は甘くてほろ苦い
「実優~。光(ヒカル)と陽(ヨウ)もいいかな?」
光と陽はクラスで仲がいい男子。
前はよく遊んだけど最近は遊んでないしな~・・・
「うん!!久しぶりにみんなで遊ぼうか」
「じゃあ光に言ってくる~」

真里は光に言いに行った。
けど真里の様子がおかしい気がする。
なんか顔赤いような・・・
ま・・・まさか。
真里の好きな人って光!?!?
あとで聞いてみるか・・・。

「なんかね、ゲーセンとかカラオケ行こうだって~」
「そっか。じゃあ両方行っちゃわない??」
「そーだね。プリとか撮りたーい!!」
「うん!・・・ねぇ真里。真里って光のこと好きなの??」
「・・・え!?ななななっなんでっ?」
あーあ・・・
真里わかりやす~・・・
「態度とか見てればわかるよ~」
「そっか・・・。うん、実は好きなんだ・・・」
「頑張ってね!!!」
「実優は好きな人いないの??」
好きな人どころかあたしには愛しの旦那がいるっつの。
けどいろいろ聞かれんのめんどいし、いないって言っとこうかな。
「あたしはいないよ」
「そーなんだ。陽とかどう?かっこいいじゃん」
「まあかっこいいよね。」
「でしょ!?なら好きになる可能性ありそうだね~」
いやいやいや。
あたしには旦那しかありえないのよ。
「どーだろねー」
「ま、いっか。好きな人できたら教えてね」
「うん」
高校卒業したら教えるよ・・・
ごめんね、真里。
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