美人薄命


今まで以上に仕事が忙しくなり、謙太の事も考えることもなくなった。

いつものように芽衣のとこに行こうと歩いていると一軒のショップが目に入った。


「こんなお店あったんだ。」


そのショップはヴィンテージな雰囲気のインテリアショップだった。
店内に入るとどれも温かみのあるもので、不思議と居心地の良くなるところだった。


「模様替えしようかな。」


色んな家具をみながら、新しい部屋を想像する。
私は一脚の椅子が気になり座ってみる。
枠は使い込まれた木で重厚感があり、クッション部分はレザーで造られたものだった。
見た目は普通なのに何故か気になった。

深く沈み込む感覚が自分にフィットして目を閉じてみる。




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