美人薄命


お店へ戻り、私は教えてもらった通りに蝶番と取っ手を付けていく。


「出来たー!」


何とか付け終えて大きく背伸びをした。


「いいじゃん。」


店内に行っていた春人くんがいつの間にか作業場に居た。


「お疲れ。」


そう言って紙袋を机に置く。


「何?」


「昼飯。」


「あ…ごめん!忘れてて!」


「いーよ、俺が腹減ったし。」


「じゃコーヒー入れるね!」



< 156 / 203 >

この作品をシェア

pagetop