美人薄命
私がコーヒーを入れてる間、春人くんは私の造ったアクセサリーボックスを見る。
顎髭を触りながら蓋を開け閉めしている姿に少し緊張する。
何だか合格発表を待ってるみたいで恐る恐る口を開く。
「どうかな?」
「…上出来。」
「ほんとっ?良かった!」
半分は春人くんに手伝ってもらったけど、自分で造ったアクセサリーボックスはとても愛おしかった。
「…またオイル塗ったら?」
「えっ足りなかった?」
「いや、もっと良くなるから。」
「分かった!」
「でもまずは飯な。」
「ふふっ分かった!」
それからお昼ご飯を食べて、私は仕上げにオイルを塗って磨き春人くんは接客をして過ごした。