美人薄命
一週間この日が来るのが憂鬱だった。
「ねぇ、今日も配達行った方がいいの?」
いつものように紙袋を受け取りながら芽衣に聞く。
「何で?別に白井くんから何も聞いてないけど。
今日要らないって言ってた?」
「ううん、何となく聞いてみただけ。
じゃ行ってくるね!」
Hangoutを出て春人くんのお店に向かおうとするけど足は思うように進まない。
今まで会わなかったんだから、今日も会うとは限らないよね。
自分に言い聞かせながら歩いた。