美人薄命


「…あなたと話したいと思ってたの。」


一口ミルクティーを飲んだ沙織さんが不意に真剣な眼差しで話す。


「初めて春人のお店に行った時、本当はただ結婚の報告に行っただけだったの。」


「だけど久しぶりに会った春人はとても穏やかになってた。

高校の時から私は好きだったんだけど、その頃は近寄り難いイメージでね。まぁそれも素敵だったんだけどね?」


彼女は昔を思い出しているように話しをする。



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