美人薄命


やっとの思いで仕事を終えると、
芽衣のとこにも寄らずに真っ直ぐ帰宅する。


「再発行してもらうけど一応探さないと。」


バッグの中を全部出すけどやっぱりない。
念のためにソファの下、カーペットをめくってみたけど出てこない。


「外で落としてたら最悪だよー。」

そのまま床に仰向けに寝転ぶ。
探し物で散乱してしまった部屋。
その中に謙太との写真や思い出のものがあるのに気付いた。


「片付けなきゃ…」


言葉とは裏腹にいつの間にか眠りへ落ちていった。




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