美人薄命
「えっやるなんて言ってない!」
私の返事も聞かずに隆司くんは戻っていく。
「今度晩飯奢るから頼んだ〜。」
晩御飯なんかいらないから自分でやってほしい。
今日は定時で帰れると思ったのに。
憂鬱になりながら先ずは自分の仕事を済ませて居ると、隣から鼻歌が聴こえてきた。
「〜♪」
隣には百合ちゃん。
PCに向かってると思いきや鏡を見ながら身だしなみチェック中。
きっと合コンかデートなんだろうな。
百合ちゃんにかまってる余裕はないので意識を仕事へ戻す。