美人薄命


「それだけ。」


「はぁ?それだけ?会話は?」


「特に。春人くん真剣だったし。」


「ふーん。春人くんねぇ。」


「あ…いや、そう呼べって言うから。」


「そうなんだ♪」


「あ、私帰るね!ごちそうさま!」


芽衣のウキウキした態度に少し居心地の悪さを感じて席を立つ。


「えー何で?ゆっくりしてけばいいのに。」


「用事あるの思い出したから!ごめんね、また来るよ!」



用事なんてないんだけど。
あのまま居たら芽衣に変な誤解与えそうだし。


そのままうちに帰ったのだった。


< 60 / 203 >

この作品をシェア

pagetop