美人薄命
「これおまえのことだろー!」
そう言ってユウタくんが見せるのは国語の教科書。
"美人薄命"
「おまえ早死にするってかいてあるぞ!」
「わたしのことじゃないもんっ」
「だって美人ってかいてあるだろ!」
「わたしミトだもん!ビジンじゃないっ」
私は怒って机を叩いた。
「うわっビジンがおこったぞ!あはは〜逃げろ〜!」
そうだ、よくこんな風にからかわれたな。
当時は嫌だったけど懐かしい。
「俺、髭男じゃなくて白井春人だから。じゃーな、ビジンさん。」
えっ?