美人薄命



「…頭いった…。」


ガンガンする頭痛で目が覚めた。
昨日いつの間に帰ってきたんだろう。

何かいつもと部屋が違う…。

頭痛も忘れて跳び起きる。


「な…。」


私、服着てない!

ベッドの周りには昨日私が着ていた服が散らばっている。

必死に記憶を手繰り寄せるけど、何一つ思い出せない。
頭痛が酷くなるばかりだ。


頭を抱えていると部屋の外に人の気配を感じる。


「起きた?」



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