美人薄命


私たちは百合ちゃんのお勧めというレストランにやって来た。


「女子って毎日こんなとこ来てんだな。いやー顔拭くのためらうな!」


「隆司くんオヤジ臭いよ。でも私も滅多にこんな良い所来ないよ。」


「お二人ともまだ28歳なんですから仕事だけじゃなく楽しまないと駄目ですよ〜♪」


流石、百合ちゃん…さりげなく歳をばらされた。


「渡瀬先輩、隆司先輩と同じ歳なんですか?僕と同じ位だと思ってました。」


「あ、ありがとう。」


「あれっ小池さん、長谷川先輩とお知り合いなんですか?」


百合ちゃんが可愛らしく小首を傾げて聞く。
女の私から見ても可愛い。男の人はやっぱこういうのが好きなんだろうな。


「智也は大学の時の後輩なんだ。」


「先輩にはサークルでも色々お世話になりました。」


「えっ何かあったんですかぁ?聞きた〜い♪」


二人の大学時代のバカ話を聞きながら私たちはランチを楽しんだ。



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