美人薄命
「意外と時間掛かっちゃったな…。」
急いで会社を出て皆の居るお店へ向かう。
近くまで来た時、
「美人先輩〜!」
何故か小池くんが居た。
「どうしたの?」
「美人先輩遅いから見に来たんです!会えて良かった〜!」
「そっか、ありがとう。」
わざわざ迎えに来てくれた小池くんと店内に入る。
「渡瀬遅いぞー。」
「本当先輩待ちましたよ〜♪」
「ごめんね?」
いい気分になってる隆司くんと百合ちゃんに謝り、空いてる席に座る。
小池くんを見ると女の子たちに囲まれて丁寧に対応していた。
微笑ましく思っていると、ドンッとビールが置かれる。
「先ずは乾杯からだな!」
そう言って自分のグラスを上げる隆司くんに慌てて私もグラスを持った。
「何に乾杯?」
「智也はあっちだし…まっ俺達の日々の頑張りに?」
「あははっ!まぁ頑張ってるよね!」
「だろ?じゃ、「乾杯っ」」
二人で笑いながら軽くグラスを合わせる。