美人薄命
「あ…。」
部屋に入ってきたのは明日香だった。
「二日酔いなってない?一応頭痛薬持ってきたよ。」
「ありがと。」
言われるままに頭痛薬を飲み込む。
明日香とは高校からの付き合いだ。
「良かった…」
「何が?」
「いや…何にも覚えてなくて。」
「男のとこだと思った?」
「うん。裸だし。」
「振られてヤケになったって?」
「うっ…いや、私なんで此処にきたの?」
「えっ来たことから覚えてないの?酔ってもなかったのに。」
「へへへ…」
力無く笑う私に明日香は昨日の事を教えてくれた。