美人薄命


なんて考えていると、不意に小池くんがこちらを向く。


「あっこい…」


声を掛けようとしたが、彼はそのまま立ち去って行った。

目合ったと思ったのに気付かなかったのかな。
何と無く腑に落ちない気がしながらも私も会社へ戻った。



「美人先輩っ!これチェックして貰っていいですか?」


あ、いつもの小池くんに戻ってる。
その姿に安心して渡された分のチェックをする。



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