美人薄命


「そんな見つめて…キスして欲しいんですか?」


「はぁ?な、なに言って…」


こんな人だった?
戸惑っている間にも小池くんの顔が近付いてくる。

咄嗟にしゃがみ込んだ。


「誘っといて逃げなくてもいいのに。」


小池くんは表情を変えることなく呟くと去って行った。


「誰…?」

小池くんのあまりの変わりように状況が掴めない。
まだ心臓がドクドクと激しく動いている。



< 96 / 203 >

この作品をシェア

pagetop