美人薄命
落ち着きを取り戻し、デスクへと戻ってきた。
「美人先輩、チェック終わりました?」
何事も無かったように小池くんがやって来る。
「あ…うん。」
「有難うございますっ!」
そのままスッと耳元に近付くと、
「…さっきの続き、またしましょうね?」
「!?」
「赤くなってどうしたんですか、美人先輩。」
「なっ何でもない!」
面白そうな顔でこちらを見る小池くんについ声が大きくなってしまう。
「先輩たちいつの間にそんな仲良くなったんですかぁ?」
「えっ!?」
百合ちゃんの言葉にどうしていいのか判らないでいると、
「美人先輩と仲良く見えるだなんて嬉しいな♪」
悠々と百合ちゃんと会話する小池くんにどうしていいのかわからなくなる。
二重人格なのかな?
からかわれてるだけ?
気付けば小池くんの事ばかり考えていた。