快楽の代償
『だってお前…3人目だぞ?
三つ子の女の子だったらどうするんだよ?』
結婚して10年という月日が経ったけれど、こんな彼を見るのは初めてだ。
子供達が夜中に熱を出して救急外来に連れて行った時でもこんなにオロオロすることなんてなかったのに…
私は自分のお腹に手を当てて言った。
「ひとりだろうと、三つ子だろうと、ここに新しい命を授かったのなら、紗英と亮と同じ私達の子供なのよ。
何があっても私は産むからね。」