私の可愛い彼氏【短】
やがて文化祭一日目(文化祭は二日間やる)も終わり、それぞれのクラスが片付けやプチ打ち上げをしていた。

私と薫はというと、喫茶で煩くしたバツとして二人で掃除をしている。

他の皆は打ち上げ行ってるのにー。



「…なーんかな。」



私は不機嫌そうにそう呟いた。



「…何怒ってんの?掃除くらいいいじゃん。」

「違う!薫結局女装しなかったから不機嫌なの!楽しみにしてたのにぃー…」



私は頬をふくらまして怒る。


結局薫は係をサボり…というより逃げて女装をしなかった。

明日は薫係ないし…

見たかったのに!



「あ…そうだ…!ねぇ今からして。」

「は?」

「だって見たいんだもーん。」

「嫌だよ…」



私は箒をほっぱって薫の制服のすそをつかむ。



「お願いー!」

「…じゃあ、凛がこれ着てくれるなら着る。」



薫がそう言って私に私たのは、メイドが着るようなフリフリの服。



「…金澤が着てたやつじゃん。」

「言うな!」

「えー?」



そう言ってクスクス笑う。
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