私の可愛い彼氏【短】
「うわーやっぱり薫って肌綺麗だね。」

「…そうか?」

「綺麗だよ。羨ましい!」


そう言いながらファンデを塗っていく。

下地つけてないのになんでこんなにファンデののりがいいの!?

羨ましい…



「じゃあ次チークね。」



ピンク色のチークを少しだけ塗る。



「はい、立って!」



そう言うと薫はゆっくり立ち上がった。



「んー…あんま変んないや。」



私がそう言っても、薫は珍しく無表情で何も言わない。


電気のついていない教室。

月明りだけが、私達を照らしている。



「…薫?」
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