平凡大好き少女と学園のアイドル様☆

 先輩は逃げていった。

 「・・・大丈夫?」

 イジメられていた子に声をかけると、抱きついてきた。

 「うわあああああん!!!!」

 「うお!?」

 かなり怖かったのか、ものすごい勢いで泣いている・・・。

 「よしよし。とりあえず落ち着こうか。」

 それから30分後。

 ようやく女の子は落ち着いた。

 「助けてくれてありがとうございました。

 私は、桜川秋といいます。」

 「私は柳沢空。別にいいよ。」

 「いえ!なにか御礼をさせてください!!」

 律儀だな・・・。この子。

 「いいって。私、イジメとか大嫌いだから助けただけだし。

 桜川さんに御礼をされる事なんてしてないし・・・。

 気にするな。」

 ニッコリと微笑むと、なぜか顔が真っ赤になった。

 「///あ、あのう!!空様と呼んでもいいでしょうか!?」

 「・・・は?」

 なに?どうしたのこの子?
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