俺様系意地悪科イケメンモデル×双子系姉科ツンデレモデル

「何?お前抜け出して来たの?」

「ん~?車が信号待ちで止まった隙にね。新鮮な空気吸おうと思って!」


そう言いながら「う~ん」と伸びをする響夜。


どんだけ自由だよ…。


「もぉ!とにかくあなたレコーディングなんでしょ?仕事なんだから橋本さん困らせないの!」


怒ったように美里が注意する。



「だってさ~美里ちゃん?クーラーの壊れた車でこのくそ暑いのに朝からむさいマネージャーと2人切りになる気持ち考えてみてよ?」


美里の肩により掛かるように腕を置いて嘆く響夜。

クーラー壊れてるとか最悪だな…。


「それは……と、とにかく仕事なんだから橋本さんに連絡するわよ!」


一瞬想像したのか顔をしかめた美里だったけど、すぐに携帯を取り出す。


しかも片手は水のカップを持ったまま。


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