俺様系意地悪科イケメンモデル×双子系姉科ツンデレモデル


さっきのあたしのように、フロアの中央に立った青山蒼士。

元々姿勢の良い彼だけど、さらに背筋が伸びた気がする。


『え……』


歩き出した途端、青山蒼士の周りだけ別なオーラを放ち出してるのが背中から伝わって来る。


長い足が機敏にだけど不自然じゃなく綺麗に動いてる。


こっちに戻って来る為にターンして一瞬止まるポーズこそ取って無いけど、そこに立ってるだけで絵になってて、目が離せなくなる。


本当に彼の周りだけ別の世界みたいに。

こちらに戻ってくる彼の強い瞳と目が合って反らせない。

これがプロなんだ…。



「…まぁ、こんな感じだな。…って何ボケッとしてんだよ?」

『はっ…!』


いつの間にか目の前まで戻って来ていた眉間に皺を寄せて居る青山蒼士。



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