俺様系意地悪科イケメンモデル×双子系姉科ツンデレモデル

「まずお前は立った時から姿勢悪すぎ。もっと背筋伸ばせ。あと…」


とりあえず気付いた所をポンポン行ってく。

このままだと本番最悪な事になりそうだからな。


最初は俺の言葉を不満そうに聞いてたけど、段々、考え込むような表情になって来た。

ちょっとは反省してんのか?


「おい、聞いてんのかよ!」

『聞いてるわよ!!』

気のせいだったな…。


「は?人が折角教えてやってんのにそんな態度かよ?」

『なっ…!教えてなんて頼んでない……』


ぐぅ~~~!!


キッと睨んで来たかと思えば、何処からかスゲー音。


「はっ?」

『っ…///』


一緒、何の音かと思ったけど、こいつが腹押さえて恥ずかしそうにしてるから分かった。

微妙に沈黙が流れる。


「……お前…」


――♪♪♪


何気に口を開いたと同時になった着信音に、移動前だった事を思い出して、美里の怒り顔が浮かぶ。


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