─ハウステンボスで逢いましょう─『ずっとアナタが好きでした』

「───さきぃ──美咲!どうしたの?行くよう!」



ドキン!

ずっと先の方から真理に大声で名前を呼ばれて、また一段とあたしの心臓は跳ね返った!

慌てて

「あ、うん!分かってるよ!ちょっと待って!」

と頬を赤らめながら返事をして、真理のところまで履きなれないヒールで駆け寄ろうとした時

ガクンとヒールが斜めになり、バランスを崩し

「キャッ─」と倒れそうになったその時


「あぶなっ!」と斜めになりかけた視線の先から、黒い袖の腕がニョキッと伸びてきて

ガシッとあたしの腕を掴み、引き寄せ──抱きしめた──…。




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