─ハウステンボスで逢いましょう─『ずっとアナタが好きでした』

──────
────


「どうだった?」

見終わった後
北村さんが、あたしの顔を覗き込んでそう聞いてかた。


その顔の近さに、またドキンとなりながら


「───凄かった…です…それに─…綺麗でしたぁ~」



「そう?良かった。」



「凄いですよねぇ~あんな映像、初めて観ました。

スッゴく、迫力あって!


それに、『もしも月がなかったら』ってテーマがよく分かる映像で


月が、重力がどんなに地球にとって大切なのか、改めて知る事ができました。

連れてきてくれて、ありがとうございます。」



「良かった。そんな風に喜んでもらえて。そうだ、ちょっと来て」


「なんですか?」



終わった後もずっと手は握られたまま。

まるでそれが
当たり前みたいに感じられて


凄く──嬉しいよ─…。




< 112 / 178 >

この作品をシェア

pagetop