─ハウステンボスで逢いましょう─『ずっとアナタが好きでした』
連れて行かれたのは、月に関するグッズ売り場。
メモ帳や、シャープペンや、色々売ってある中
「ここで待ってて」
と言われ、辺りをキョロキョロしながら待っていると
「お待たせ」と戻ってきた北村さん。
「はい、これ」
と渡された小さな小袋の中には
「これ…?」
「ちょっと貸してみて」
と包みを開けて
カシャカシャっと振ったその真っ黒なボールみたいな物が
「あっ!光ってる!」
星がピカピカ光ってた。
「どう?気に入った?」
と北村さん。
「はい!あたし、星好きなんですよ、それに、凄く可愛いし」
「そう、それ、あげるよ。プレゼント。」
「えっ?いいんですか?」
「いいって。遠慮なんかしないで受け取って。じゃないと、俺、困るから」
「えっ、じゃあ、遠慮なく…本当にいいんですか?」
「いいって。また会えた記念みたいなもの」
って二カッと笑った。