─ハウステンボスで逢いましょう─『ずっとアナタが好きでした』

「『びーどろ』かぁ~俺、そういえばまだこの店、来た事なかったなぁ~。


入ってみようか?」


「あっ、はい!」



そして、久しぶりに入った店内は、あの頃と変わらずとてもキラキラしていて


ガラス細工の動物達や、べネチアングラスやそして──



「あっ、トンボ玉だぁ~」



「トンボ玉?っていうの?この丸っこいの」



「はい。トンボ玉って名前、あたしも最初知らなくて、どんな玉なのかなぁ~って、思っていたら、凄く可愛いくて…


一個一個、手作りで造られているから、同じ物がないんですよ。」



「そうなの?」



「はい。」と、目の前にある小さな丸

まん丸の玉もあれば
横に長い丸もある。


色んな形の中の水玉模様


光に翳してキラキラ光る。




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