─ハウステンボスで逢いましょう─『ずっとアナタが好きでした』
立ち上がり‥向かい合うあたしと彼‥。
彼は、真っ直ぐとあたしを見つめ、こう言った‥
「来てくれて、ありがとう‥。君に‥話したい事があったんだ‥」
───目の前に運ばれてくる、美味しそうなディナー。
柔らかそうなステーキを、普段のあたしなら5分もかからない内に完食してしまうけど‥
きょうは、流石に‥
「食べないの?」と北村さん。
「余り‥食欲なくて」って‥本当だけど、普段のあたしは決して言わない。
目の前に出された物は、残さず全部食べる主義。