─ハウステンボスで逢いましょう─『ずっとアナタが好きでした』

「美咲、あんた泣いてるの?」

「えっ?な、泣いてないわよ──…」


「うそ。瞳がキラッと潤んでますよ。」

と、小悪魔みたいな笑顔で、あたしをからかうのは、高校からの同級生で腐れ縁の

中西 真理。


そして──…


「泣いてないって言ってるでしょう。」

と、ソッポを向いて流れた涙を拭っているのが──…あたし──…



宮沢 美咲。
25才。


もちろん、独身。

ちなみに彼氏いない歴───3年──…。




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