─ハウステンボスで逢いましょう─『ずっとアナタが好きでした』
「あたしが一番先だからねぇ~結婚するのは!」と真理


「あたしが先だよぅ~」負けてたまるか。


「ねぇ、由衣は?」と聞くと


「あたしは別に。

結婚とか、まだそんな考えてないし。

男とかも、別にって感じだし。

あんまり興味ないぃ~」



「またぁ~相変わらず冷めてるねぇ~~由衣ちゃん。」



「いいじゃん、別に。ほら、早く行こうよ!パレスハウステンボス。


あそこ、美術館あるし、それにいま「壁面の間」作ってる最中だから早くみたいの!ほら、行くよ!」


「相変わらず、由衣は絵とか芸術が好きだねぇ~分かったから、ちょっと待って!」


そして、未だに想像の世界に浸っている真理に


「早く行くよ!真理!」


と声をかけて、あたし達は、宮殿と「幻の庭園」が広がる


パレスハウステンボスへと向かった───…



───そして10年後…この時、一番先に由衣が結婚するなんて

誰が予想できただろう…そして─…

彼──北村さんとの再会を──…




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