─ハウステンボスで逢いましょう─『ずっとアナタが好きでした』

────なんか───嘘みたい──…



これって、現実?
だよねぇ~…


あたしの目の前


パスタを美味しそうに食べながら微笑む北村さん。




10年経って
ますます磨きをかけたというか、完璧な大人の男。



ウワァ~
睫、こんなに長かったんだぁ~~

肩幅広いなぁ~
腕も逞しい感じで
手、あんなに大きかったんだぁ~~…



「みさき?美咲ってば!」



「へっ?」




「なにボーとしてるの?パスタ、冷めちゃうわよ。早く食べなよ。」


と、シッカリしてよと真理。



「あっ、分かってるわよぅ~」


「ったく。美咲は相変わらずマイペースというか、なんていうか…

聞いてください、北村さん。


美咲ったら…」


「ちょっと!やめてよ…恥ずかしいじゃない。」




しかも、北村さんの前でぇ~~


後でウンと文句言ってやる!




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