─ハウステンボスで逢いましょう─『ずっとアナタが好きでした』
───…「凄いねぇ~~4年もかけて描かれているなんて──…そういえば、あたし達が初めてここに来た頃はまだ出来上がってなかったよね。」
真理が天井を見上げながら言った。
「だねぇ~あの頃は、こんなに凄い作品が出来るなんて、想像もできなかったのにね…人の力って、凄いんだなぁ~って改めて想うよね。
こんな凄いの創っちゃうんだもんねぇ~」
見上げ過ぎて、首が痛くなるぐらい目の前に広がるスケールが大き過ぎる絵を見ていたら
「美咲ぃ~次、こっちに行こう」と真理に誘われ、あたしは疲れた首に手を押し当てながら、庭へと通じる通路を歩いていると
ピューと、潮の香りを乗せた風があたしの髪をなびかせた。
そして、あたしの視線の先に見えたのは──…