─ハウステンボスで逢いましょう─『ずっとアナタが好きでした』
そして───
ヒューーパン!!
「ワァーー!!」
と湧き上がる歓声と共に打ち上げられた無数の花火
サックス奏者の生演奏にグリーンのレーザーが夜空を彩る。
花火と同時に
繋がれた手は左手だけに…
「キレイ──…」
「そうだねぇ…」
2人黙ったまま
空見上げた…。
落ちてきそう花火に
手を伸ばす
掴めそうで
掴めない…
アナタの心みたいだね──…
──ふと…視線を感じて…視線を移すと
ドキッ──!
北村さんが
あたしを見ていた──…。