─ハウステンボスで逢いましょう─『ずっとアナタが好きでした』


ちょっとだけ
唇触れてみた…


昨日のキス

彼の唇の感触が残ってる──…



どうして北村さん…
あたしにキスなんかしたんだろう…。




───────
───

「それは、美咲が好きって思ったからじゃないの」


って、真理は軽くそう言った。



「けど、あたし北村さんから好きとか…

そういう事

一度も言われてないし…」



「でも、キスしたんでしょう?」



「うん…した。」



「なら、聞いてみたら。本人に直接。

「どうして、あたしにキスしたの?」

ってさ。」



「そんな事…単なる気まぐれとか…

雰囲気に流されただけ…とか──

うん…きっと

あたしみたいに
雰囲気に流されて

軽い気持ちでキスしちゃったって


だけだよ…



きっと───」



きっと…そうだよ─…。





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