教師なわたし

「やっぱり驚くよねー。要が名前は言うなって言うから…。」

「だから初めて会ったとき名前を言わなかったんだ…。」

夢ちゃんがポロッと言った。

「後に分かるって言ったでしょ?」

ふふっと笑った理事長。


「要、まだサプライズは残ってるんだよ。」

「サプライズ?」

「夢ちゃんの転勤はなしでーす!!」


「は?」

わけわかんね…。

「ちなみに皆はとっくに知ってるから♪」


父さんめ…!!

「騙したな!!」

「でもこうしないと気持ちを伝えなかっただろ?」

「…それはそうだけど。」



「ほらほら、夢ちゃんと要おめでとうパーティーするぞ。」

と言ってきたのはファンクラブ会長。

どうせ参加することになる、ってこういう事だったんだ。
< 199 / 203 >

この作品をシェア

pagetop