狼執事とお嬢様♡
布団を握っていた私の手は、少しだけ力を強めた…。
婁唯は、手に拳を握っていた…。
一つ、深いため息をつくと婁唯は言った……
「俺は…いつまでお前の弟なんだよ?」
え…?
「俺は、弟なんて…嫌だ…」
な、に…?
熱のせいか、頭が良く回らず、婁唯の言葉の理解に苦しんでいた。
「意味…分かれよ、バカ…」
そう言って婁唯は、少しだけ微笑んだ。
『ゴメン、私…バカだから、さ…』
私が、そう言った瞬間…
バン!!
部屋のドアが、荒々しく開かれ、私の視界に入ったのは、1人の人物だった…