狼執事とお嬢様♡


――――……


朝だぁ…


昨日は、色々あった…


でも、熱のせいか、よく覚えていない。




「あ…起きてたんだ?おはよ。」

『うん。おはよぉ…』


入ってきたのは支葵だった。




「まだ熱、下がんねぇの?」

『んー…みたい…。
昨日よりはいいんだけどね…』



昨日、婁唯が俊を呼びに行くと言って部屋を出た瞬間…。




大きな音を立てて玄関が開き、ドタドタを音を鳴らして階段を駆け上がり、私の部屋へ飛び込んできた支葵と海琉。


ホント、大慌てで…


ついつい笑っちゃったよw




『ねぇ、学校行く時間じゃないの?』

「今日は自主休みー」

『サボリって言うんですよー』




そんな小さな笑い話をしていると、支葵は私が寝ているベッドの横に座り、寄りかかって来た。




「なんで、そんなフツーなわけ?」

『へ?』

「嫌じゃないよ、とか言っといてさー?
言った直後は大慌てだったくせに。
顔真っ赤にしてさ?」



支葵はニヤリと笑った。


………忘れてた、ソノコト……


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