狼執事とお嬢様♡
「俺は、そー聞こえたんだけど?」
いつもみたいに、不適に笑わない。
真剣な支葵の瞳――…
心を、奪われそうになる…
『ッ…/////
そぉ…なのか…な…?』
「素直じゃねぇな…」
グイッと力強く引き寄せられた私の体。
心臓がトクン、と大きく跳ねる。
不思議と、嬉しそうに…跳ねた…。
「俺が、素直にさせてやるよ?」
支葵の顔が、私の顔に近づく…
そう思ったときには、もう…
唇は、触れていた―――…
優しい、暖かいキス。
ゆっくり、離れる。
「俺の事、好きだろ?」
前言撤回。
“奪われそうになる”じゃなくて…
“奪われた”かな…
私は、支葵の背中に手し、ギュッと抱きついた。
そして、支葵の質問に答えたんだ…
『…大好き////』