狼執事とお嬢様♡
脈打つ速さは増して。
顔の赤みも増して。
あなたへの想いも増して――…
いつの間にか、こんなに好きになってた…
「マジで、俺のもんなんだ?」
あなたの声でさえも愛しいんだよ?
『うん…♪』
あなたのものでいたい。
私は、支葵の背中に回した腕の力を強めた。
「…待った。」
『へッ?』
強めた腕の力を緩め、腰の位置に下ろした。
顔は、支葵の肩ではなく、正面へ。
「これ以上は、俺がヤバイ。」
『…?』
支葵の言葉の意味が分からず、首を傾げた。
そんな私に、支葵は「だから…」と言った後に、こう続けた。
「襲いたくなるから♪」
耳のすぐ下に落とされたキス。
『ッ//////!!』
なに言ってんのこの狼はッッ/////