狼執事とお嬢様♡
狼との恋は大波乱!?
―――…
熱が下がった今日この頃~♪♪
でも、あと2日間は休養を摂れとのことで…
随分と楽になった体。
窓側に向けてベッドに埋めていた体をドア側に反転させた。
すると コンコン とノックする音が聞こえた。
軽快な音のノック音に『はーい』と軽く返事をした。
次に耳に入ってきたのは、ガチャ。とドアが開く音で。
寝ようかと閉じていた瞼をゆっくり開いた。
『ッ////!』
入ってきた人物を見るなり。
その瞼はさらに大きく開いた。
数回瞬きをする。
彼は部屋に足を踏み入れ、私に背中を向けたかと思うと、ゆっくりドアを閉めた。
その隙に、開けたばかりの瞼をギュッと閉じて、布団にもぐりこむ。
「フッ…」
瞬間、聞こえたのは…彼の笑い声。
バクバクと心拍数の上がる私。
『ッ…』
ギリギリ耳の届く、彼の足音。
ゆっくりと近づいてくるのが分かった。
そして、私のベットのすぐ横で止まる…。