狼執事とお嬢様♡
「何隠れてんの?」
彼の言葉に…
私は、ゆっくりと頭まで被った布団から顔を出した。
「顔真っ赤♪」
『ッ////』
クスクスと笑う彼。
『支葵の…せいだもんッ…』
私が変になるのは、全部支葵のせい。
昨日…分かったこと。
「かーわいー♪」
『ッ////!』
支葵の笑った顔にトクンと跳ねた私の心臓。
そして、目が離せなくなる。
次は、抱きしめられたい、抱きしめたいって思うの。
このキモチが、支葵に恋した証拠。
「俺のせいとか言ってんじゃねぇよ」
『だってホントの事なんだもん』
「どーなっても知らねぇよ?」
『へッ?』
支葵は肘を付いた左手を横に倒し、右手で私の頬に触れた。
「何回も言うけど、あんま可愛い事されっと…襲いたくなるんだけど?」
『なッ…////!』