狼執事とお嬢様♡
支葵の息がかかるくらいに近い、距離。
薄暗い布団の中、支葵の腕の力が弱まることは無かった。
『ちょッ////
いい加減出てよぉッ…』
思っていることと対になることを、いつだって私は口走る。
照れ隠しって、
好きの裏返しだって…
気づいて?
ホントは、離れたくないよ。
「…離してほしいの?」
そう、支葵は言うと、強く私を抱き寄せた。
支葵の胸に顔が埋まる。
『うん』なんて言ったら、ホントに離れちゃうのかな…?
離れちゃう…かな…?
離れたくないよ…
だから、ね…?
『…離さ、ないで/////?』
素直になることは、簡単じゃない。
でも、大好きなあなたの前でなら…
いくらだって努力するよ?