狼執事とお嬢様♡
「んなコト言っていいわけ?」
『う、ん…///』
意地を張ることは、私の悪い癖で。
だから、せめて…あなたの前では
素直でいたいの。
「信じらんねぇ…」
そう言うと支葵は腕の力を強めた。
その腕の力はすぐに緩んで…。
私の額に自分の唇を寄せた支葵。
そんな支葵の、1つ1つの行動にドキドキして。
気づけば、視線は絡み合っていた。
『何が、信じられないの…?』
私がそう問うと、支葵はフッと笑って言った。
「穂乃歌が俺のもんってコトが。」
『ッ///!』
薄暗い布団の中、支葵の笑顔だけが…少しだけ輝いてみえた。
私の胸のことが強く波打っているのも、顔が熱いのも、支葵のせいで。
「マジ、もう離してやんねぇから…」
そういって優しく私の頬に触れた支葵。
そして、私の髪を軽く撫ぜた。
その手は、私には優しすぎるくらいに温かった。
『うん…。支葵の傍にずっといる…。』
今度は私から、ギュッと支葵に抱きついた。