狼執事とお嬢様♡
「…うさ…」
『え…?』
珍しく声が小さい蘭さん。
言葉が聞き取れず、私は再度聞きなおした。
すると、次に聞こえた蘭さんの声は素晴らしく大きな声で。
「お嬢様!!!!!!!!」
『は、ハイ!』
あんまり大きな声で呼ばれたもんだから…
つい、いい返事を…
「私(ワタクシ)、精一杯ご協力いたします!」
初めて料理の手伝いを申し出たものだから、きっと蘭さんは興奮状態に居るのだろう。
『あ、有難う。』
なんとなく、声の小さくなる私。
蘭さんの迫力に押されてか、料理への不安か何なのか…
「そ・れ・で?
本命なのですか?お嬢様ッ♪」
『えっとぉ~……?』
もう1つ蘭さんで公式を作るなら。
恋愛=蘭さん
が成り立つだろう。
ホント、好きだよねぇ…